【1月7日 AFP】(更新)検察当局は7日、保釈中に日本を出国した日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告の妻、キャロル(Carole Ghosn)容疑者について、偽証容疑で逮捕状を取ったと発表した。これを受けて、ゴーン被告一家の広報担当者は同日、逮捕状の発付は「哀れ」だと述べた。

 検察の発表によると、キャロル容疑者が昨年4月に行われた東京地裁での証人尋問で「虚偽の証言をした」として、逮捕状を取ったという。

 ゴーン被告一家の広報担当者は、被告が8日にレバノンの首都ベイルートで予定している記者会見に合わせた動きだとの見方を示した。

 同担当者は「前回カルロス・ゴーンが記者会見を発表した際にも再逮捕された。今回は、カルロスが初めて自由に話すと発表している日の前日に妻のキャロル・ゴーンの逮捕状を出した」と指摘した。

 ゴーン被告は日本で保釈中に、綿密な計画を立てて逃亡。日本の当局者らの怒りを招いている。保釈条件には、キャロル容疑者との接触の制限も含まれており、被告が日本からの出国を決めた理由の一つとも報じられている。

 ゴーン被告の再婚相手であるキャロル容疑者は、夫の自由を求める活動を主導してきた。2018年11月19日の衝撃的な逮捕後、夫の無実を訴え、夫が劣悪な扱いを受けているとして日本の検察当局を非難していた。(c)AFP