ゴーン被告妻、「過酷な」日本の司法制度の改革要求 人権団体に書簡
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【1月14日 AFP】特別背任罪などで起訴された日産自動車(Nissan Motor)の前会長、カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告の妻キャロル(Carole Ghosn)さんが国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)に対し、自白を引き出すことを目的に夫が「過酷な」状況下で拘束され、24時間休みなく尋問を受けていると訴えていたことが分かった。
9ページにわたる書簡の中でキャロルさんは、昨年11月19日に逮捕されたゴーン被告の独房が夜間も消灯されない点や、日々の服薬を認められないことなどを挙げ、HRWにこの問題に対して声を上げるよう求めている。
書簡には「検察は毎日数時間、弁護士の同席していないところで夫を尋問し、怒鳴りつけ、説教し、激しく非難して、自白を引き出そうとしている」と記されている。
また、理解できない日本語の調書への署名を通訳のみでゴーン被告に強要したともキャロルさんは主張。「夫の件を問題視し、公判前の勾留や尋問といった過酷な制度を改革するよう、日本政府に圧力をかけることをHRWに求めたい」と訴えている。
ゴーン被告の勾留をめぐっては、検察が容疑者を拘束したまま取り調べができ、また起訴から公判まで長期間の拘束が可能な日本の司法制度に対し、国際社会から疑問の声も上がっている。(c)AFP