【1月7日 AFP】フランス・パリで6日に予定されていた、西洋絵画の巨匠パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の100万ユーロ(約1億2000万円)超相当の作品などが当たる高額チャリティーくじの抽選が、3月末に延期された。主催者が同日明らかにした。一口100ユーロ(約1万2000円)のくじの販売数が十分でないためだという。

 主催者はAFPに対し、人道援助団体「CARE」がアフリカで行っている浄水プロジェクトへ寄付するために「可能な限りの最高額を集めることが目標」だとし、「抽選の延期はパリ警視庁の承認済みで、3月末までに行う予定だ」と語った。

 景品となっているピカソ作品は、アブサン(薬草系のリキュール)が入ったグラスと新聞を題材にした1921年作の静物画。世界最大級のピカソ・コレクションを有する個人収集家でレバノン出身の富豪、デービッド・ナーマド(David Nahmad)氏が所蔵している。100ユーロのくじ1枚を購入して当たる確率は、20万分の1だ。

 くじの収益のうち、100万ユーロはナーマド氏への支払いに充てられ、残りはCAREに寄付される。くじはウェブサイト「1picasso100euros.com」で販売されている。(c)AFP