【1月6日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2019-20)は5日、3回戦が行われ、リバプール(Liverpool FC)は地元出身のMFカーティス・ジョーンズ(Curtis Jones)の得点でエバートン(Everton)を1-0で下した。

 チームを率いるユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、この一戦でリバプールデビューを果たしたFW南野拓実(Takumi Minamino)について、「スーパーで傑出していた」と称賛した。

 ホームにエバートンを迎えたリバプールは先発メンバーを大幅に入れ替え、オーストリア1部リーグのレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)から725万ポンド(約10億円)の移籍金で加入した24歳の南野もスターティングイレブンに名を連ねた。

 ヘディングがゴール脇に外れ、惜しくもデビュー戦での初得点とはいかなかった南野は、結局アレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)との交代で70分にはベンチに下がった。

 クロップ監督は新戦力の南野について「スーパーで傑出していた。まさにわれわれが望み、求めていた選手」とコメントした。

「まだあまり分かっていないチームでの最初の試合だ。完成されたチームであればそれだけですでに難しい。それに、われわれは2度ほどしか一緒に練習していない」

「それなのにこのようなゲーム理解力を示し、サッカースキルも素晴らしかった。優れた姿勢を見せ、難しい局面でも何度もプレッシングをけん引してくれた。とても気に入った」

 後半、リバプールアカデミー出身のジョーンズがカーブのかかったシュートを決めると、アンフィールド(Anfield)は歓喜の渦に包まれた。

 ジョーンズはこれがリバプールでの5試合目の出場となり、ライバルチームから挙げた記念すべき決勝点はトップチームでの初ゴールとなった。また1994年のロビー・ファウラー(Robbie Fowler)氏の後では、エバートンからゴールを奪った最年少のリバプール選手にもなった。

 クロップ監督は「選手たちは勇敢なサッカーを披露した。若手とベテランの両方が信じられないパフォーマンスを見せた」と語った。

「今夜は選手全員が際立ったプレーをしてくれたからとてもうれしい。素晴らしい試合だったし、スカウサー(Scouser、リバプール出身者)のゴールは圧巻だった。誰がこれ以上を求める?」 (c)AFP