【1月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、リバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は1日、新加入した日本代表FW南野拓実(Takumi Minamino)が、5日に行われるエバートン(Everton)とのFAカップ(FA Cup 2019-20)3回戦でデビューする可能性を示唆した。

【写真特集】「世界最高峰の舞台」欧州CLでプレーした主なアジア人選手

 オーストリア1部リーグのレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)から移籍金725万ポンド(約10億4000万円)で加入した南野は、先月31日にリバプールの新しいチームメートと初練習に臨んだ。

 ホームで2日に行われるシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)とのリーグ戦は登録に関する規則が理由で出場できないが、クロップ監督はエバートンとのダービーに南野が出る可能性をほのめかしている。

「今回(シェフィールド戦)は無理だが、次の試合以降は彼をメンバー入りさせることを考えている」と話したクロップ監督は、「(南野は)現時点で何も変える必要はない。とにかく自分らしくやってほしい。それから一緒に取り組んでいく。楽しみにしているよ」と続けた。

「彼ともそういう話を少しした。われわれはザルツブルクの南野拓実、うちとの試合でものすごいプレーを見せた男とサインしたんだ。あのようなプレーをしてくれれば、万事オーケーだ」

 また南野は、かつてザルツブルクでプレーした経験があるサディオ・マネ(Sadio Mane)とナビ・ケイタ(Naby Keita)がロッカールームにいることにも助けられながら、チームに溶け込んでいるところだという。

 南野のロッカーの位置が二人の間になったことも良い方向に働くと考えているクロップ監督だが、同時にチーム全体が南野の適応プロセスを容易にするだろうとみている。

「彼はきのうここで軽い練習をした。とても楽しんでいた。他の選手もすごく良くしてあげていたし、ザルツブルクのDNAを持つサディオとナビも本当に親切にしていた」「もし自分が新加入選手だったら、このチームが良い。彼らは両手を広げて歓迎してくれるから」

「コミュニケーション面は良好だ。英語は問題のないレベルで、ドイツ語はすごく上手だ。(ドイツ語のスキルは)チームとのコミュニケーションではあまり役に立たないかもしれないが、私は助かる。一緒に話せるからね。まずは彼にここで落ち着いてもらうのが大事だから、きのうはあまり話さなかった」

「今からすぐに情報を詰め込むようなことはしない。『こうしろ、ああしろ』みたいなことはね。できるだけ自然体でいてもらいたいんだ」「皆さんも含め、他のすべての人々が彼に少し時間を与えてくれたら幸いだ」 (c)AFP