【1月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は4日、イランが米国の国民または資産を攻撃した場合、既に狙いを付けているイランの施設52か所に対して「迅速かつ猛烈に」反撃すると警告した。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)で、3日の無人機によるイラン革命防衛隊(IRGC)の対外工作を担う精鋭部隊「コッズ部隊(Quds Force)」のガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官の殺害は正当なものだったと主張。52という数字については、1979年11月4日にイランの首都テヘランで発生した米大使館人質事件における米国人人質の数だと説明した。

 トランプ氏は標的としているイラン施設の一部は「イランとその文化に極めて重要」なものだとした上で、こうした施設とイラン・イスラム共和国は「迅速かつ猛烈な攻撃を受けることになる。米国はこれ以上の脅威を望まない!」とけん制した。

 米国人の間にイランがソレイマニ司令官殺害に対する報復を実施するのか、実施するとしたらどこでどのように行うのかという不安が広がる中、米国土安全保障省は、「現時点では、米国土に対する具体的かつ現実的な脅威は存在しない」と発表した。(c)AFP