【1月4日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は3日、次期大統領選に向けた新年初の演説で支持基盤の福音派の有権者らに向け、「神はわれわれの味方だ」と主張し支持を求めた。

 トランプ氏は複数のテレビ宣教者らの祝福を受けるために、フロリダ州マイアミにある大教会、キング・ジーザス・インターナショナル・ミニストリー(King Jesus International Ministry)のステージに到着。集まった聴衆に対し、「信仰と家族、神と国家、国旗と自由のための新たな歴史的勝利」を誓い、「神はわれわれの味方だと心から信じている」と述べた。

 また、トランプ氏の宗教的助言者と言われることの多いポーラ・ホワイト(Paula White)牧師は、「彼(トランプ氏)に対して築かれた悪魔の祭壇は、すべて取り壊されるだろう」と祈りをささげた。

 トランプ氏が選挙演説を行うのは、今年に入って初めて。民主党候補との厳しい戦いが予想される11月の大統領選に向けてスタートを切った。今年トランプ氏は米上院での弾劾裁判も控えている。

 トランプ氏は3度の結婚歴や女性関連のスキャンダル、問題の多い経営歴などにもかかわらず、右派キリスト教徒の擁護者として振る舞っている。

 米公共宗教研究所(Public Religion Research Institute)の最新の世論調査によると、白人で福音派の共和党支持者では77%が、大統領としてのトランプ氏の仕事ぶりに満足している。それとは対照的に、トランプ氏の業績に満足していない国民が一定して大多数を占めている。

 さらに、トランプ氏の職権乱用疑惑をめぐる弾劾については、福音派の支持者の中ではいっそう団結がみられ、98%がトランプ氏の罷免に反対している。(c)AFP/Jim Watson with Jerome Cartillier in Washington