【1月4日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のジョー・マッドン(Joe Maddon)新監督は、投手と打者の二刀流選手である大谷翔平(Shohei Ohtani)が2度の大手術を乗り越えて復帰した際には、打席に立つ回数をもっと増やす必要があるという見解を示している。

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 タンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)の元指揮官で、2016年シーズンにはシカゴ・カブス(Chicago Cubs)を1908年以来のワールドシリーズ制覇に導いたマッドン監督は、かつて31年間を過ごした古巣エンゼルスと昨年10月に3年契約を結んだ。

 25歳の大谷は、肘靱帯(じんたい)を再建するトミー・ジョン(Tommy John)手術を受けて昨年は試合で一度もマウンドに上がっておらず、同9月には左膝にメスを入れて経過に遅れが生じていたが、シーズンが開幕する3月には打撃の準備が整う見通しとなっている。

 大谷は登板前後の数日は通常バッターボックスに入らないが、マッドン監督は2020年シーズンにはその方針を転換する意向を示し、「そうすれば年間でさらに50打席は増やすことができる」「ファンもそれを熱望するのではないかな?」とMLBの公式ウェブサイトで語った。

「選手を割れ物のように扱ってはならない」「彼は厳しい経験を乗り越えてきた。リハビリを終えて、今はベースボールをプレーするときだ。彼は特別な存在なんだ」

 大谷は指名打者(DH)としてMLBで合計210試合に出場し、打率.286、40本塁打、123打点を記録している一方で、投手としては2018年シーズンに51回3分の2を投げて4勝2敗、防御率3.31、63奪三振をマークした。

 具体的な計画が確定していない中、エンゼルスのビリー・エプラー(Billy Eppler)ゼネラルマネジャー(GM)は、大谷を打席では週5試合程度、マウンドでは週1回の割合で起用させるのは、チームの医療スタッフやトレーナーからより情報を得てからにしたいと考えている。(c)AFP