【1月2日 AFP】米歌手の故ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)さんの一人娘で、2015年に22歳で亡くなったボビー・クリスティナ・ブラウン(Bobbi Kristina Brown)さんの交際相手だったニック・ゴードン(Nick Gordon)さん(30) が死去した。ゴードンさんの弁護士が1日明らかにした。死去の状況については説明できないとしている。

 ボビー・クリスティナさんは2012年に急死したヒューストンさんと元夫の米歌手ボビー・ブラウン(Bobby Brown)さんの一人娘。ボビー・クリスティナさんの死をめぐっては、遺産管理人が交際相手だったゴードンさんに責任があるとして訴訟を起こし、裁判所は2016年、ゴードンさんに対し3600万ドル(約40億円)以上の賠償金の支払いを命じていた。

 ボビー・クリスティナさんは2015年1月にアトランタの自宅の浴槽で意識不明の状態で発見され、半年後の同年7月に亡くなった。発見時の状態は、母親のヒューストンさんの死亡時の状態と類似していた。当時現場にはゴードンさんと客1人がいた。

 ゴードンさんは、ヒューストンさんの自宅でボビー・クリスティナさんとともに育てられたが、正式に養子として迎えらたことはなかった。

 裁判で原告側は、ゴードンさんが「夜通しコカインを吸引し、酒を飲み明かした後」、ボビー・クリスティナさんに暴言を吐くなどした上、薬物の入ったカクテルを飲ませ、意識を失ったボビー・クリスティナさんの顔を冷たい水の入った浴槽につけたことが、脳損傷を引き起こしたと主張した。

 検視局はボビー・クリスティナさんの死が事故か、故意の殺人か判断がつかないと発表していた。検視の結果、ボビー・クリスティナさんの体内からは大麻、アルコール、コカイン、モルヒネが検出された。

 母親のヒューストンさんはグラミー賞(Grammy Awards)の受賞式を翌日に控えた2012年2月11日、ロサンゼルスのホテルで浴槽にうつぶせになった状態で発見され、死亡した。(c)AFP