【11月18日 AFP】米歌手の故ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)さんの一人娘で、昨年亡くなったボビー・クリスティナ・ブラウン(Bobbi Kristina Brown)さん(当時22)の遺産管理人が、ボビー・クリスティナさんの死をめぐり、交際相手だった男性に責任があるとして起こしていた訴訟で、裁判所は15日、男性に対し3600万ドル(約40億円)以上の賠償金の支払いを命じた。

 ボビー・クリスティナさんは2012年に急死したヒューストンさんと元夫の米歌手ボビー・ブラウン(Bobby Brown)さんの一人娘で、2015年1月に自宅の浴槽で意識不明の状態で発見され、半年後の7月に亡くなった。発見時の状態は、母親のヒューストンさんの死亡時の状態と類似していた。

 ボビー・クリスティナさんが意識不明の状態で発見された際、自宅には当時の交際相手だったニック・ゴードン(Nick Gordon)さんがいた。遺産管理人側は、ゴードンさんが当時、「夜通しコカインを吸引し、酒を飲み明かした後」、ボビー・クリスティナさんに暴言を吐くなどし、さらに薬物の入ったカクテルを飲ませ、意識を失ったボビー・クリスティナさんの顔を浴槽につけたことが、脳損傷を引き起こしたと主張した。

 ボビー・クリスティナさんの死について検視局は今年3月、事故か、故意の殺人か判断がつかないと発表していた。検視の結果によると、ボビー・クリスティナさんの体内からは大麻、アルコール、コカイン、モルヒネが検出された。(c)AFP