【12月31日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は30日、同勢力が同国での停戦に同意したとの報道を否定した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)を含む複数のメディアはこれに先立ち、タリバンが間もなく何らかの形での一時停戦を発表する見通しだと報道。18年余り続く紛争の規模が縮小する可能性が出ていた。

 だがタリバンは声明で、「一部メディアはここ数日、停戦に関する虚偽の報道を出している。実際にはアフガニスタン・イスラム共和国に停戦計画はない」と述べた。

 米国とアフガニスタン政府はかねて、タリバンに停戦を呼び掛けてきた。米国はここ1年にわたりタリバンと交渉を続けてきたが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は9月、タリバンによる攻撃を理由に交渉を突如打ち切った。

 タリバン側は、米軍がアフガニスタンから撤退するまで停戦には応じないと繰り返し表明している。交渉はカタールの首都ドーハで再開していたが、今月「中断」された。(c)AFP