【12月30日 AFP】バングラデシュの首都ダッカで、同国初となる女子ボディービル大会が開催され、19歳の学生が優勝した。ただイスラム教国とあって物議を醸すことのないよう、筋肉の露出は限られていた。

 国際ボディービル大会では小さなビキニが主流だが、本大会で優勝したアフォナ・ラーマン(Awhona Rahman)さんら出場者30人は、数百人の観衆を前に、たくましい筋肉そのものはほとんど見せなかった。

 29日まで3日間にわたって開催された同大会でラーマンさんらは、ぴったりとしたレギンスと体の線が分かるトップスを着用し、舞台の上でポーズを決めた。

 ラーマンさんはAFPの取材に対し「とてもうれしいです、このために本当に一生懸命やってきたので」と語った。

「自分の体を見せることで誰かに批判されるかもしれないと考えたことは一度もなかったです。フィットネスセンターを経営している兄弟が、いつも励ましてくれました」とラーマンさん。

「特別な服装規定があると聞いていました。提供されたウエアは、バングラデシュ人から見れば申し分なかったです」と話した。

 バングラデシュ・ボディービルディング連盟(Bangladesh Bodybuilding Federation)のノズルル・イスラム(Nazrul Islam)事務局長は、健康と体力増進を目的にした今回の歴史的な女子大会には大反響があったと明かしている。

 ただ宗教・社会的文化に配慮して服装規定には細心の注意を払い、女子には丈は短くても長袖のトップスと、レギンスを選んだと説明した。(c)AFP