【9月13日 AFP】米アラスカ州で6日に行われた水泳大会で、学校指定の水着を着用していたにもかかわらず、臀部(でんぶ)の露出過多により女子選手が失格となっていた問題で、激しい批判を受けて10日、失格が取り消された。

【写真特集】AFPが選んだ世界水泳韓国大会の「TOPSHOT」(2019年7月)

 大会の運営者は行われた4種目のうちの一つで水着ルール違反を理由にこの選手を失格としていた。失格判定を下した女性審判は、「一方の尻の山がもう一方に触れている」のが見えたとして、決定を正当化した。

 この判定に地元の女性水泳コーチ、ローレン・ラングフォード(Lauren Langford)さんは激怒。自身のブログで、審判がこの選手だけを選んで失格にしたのは、人種とふっくらした体形が理由だとして異議を唱えた。

 ラングフォードさんは投稿で「これらの若い水泳選手らは、みだらで刺激的な水着を着用していたために罰されたのではなく、大きなお尻や胸、色黒の肌が、しなやかで細く、青白い肌をした他のチームメートと違ってみえたからだ」と訴えた。

 ラングフォードさんによると、この選手は、チーム内の他のメンバーと同じ水着を着用していたが、彼女だけが失格になったという。

 アンカレッジ学校区(Anchorage School District)は、激しい怒りを受け調査に入り、10日、失格判定は「強引で不必要」だったとして失格を取り消した。(c) AFP