【12月30日 AFP】(更新)中国は30日、非公認のプロテスタント教会の王怡(Wang Yi)牧師に対し、「国家権力を転覆させるために扇動」したとして懲役9年の判決を下した。

 中国・四川(Sichuan)省成都(Chengdu)市の裁判所が公式ウェブサイト上で発表した内容によると、秋雨聖約教会(Early Rain Covenant Church)の牧師を務める王氏は「違法なビジネス活動」でも有罪とされた。

 王氏は、昨年12月に行われた当局による同教会への家宅捜索で拘束された。教会員ら数十人は家宅捜索の後、行方が分からなくなっている。

 公式には無神論の立場を取る中国政府は、宗教活動も含め、統制下にない組織的な活動を警戒している。

 中国政府は2018年、主にイスラム教とキリスト教信者を対象にして宗教に関する取り締まりを実施。秋雨聖約教会はその一環で閉鎖された。

 中国国内のキリスト教徒は、同教会のような非公認の「家庭」教会、もしくは「地下」教会と、共産党の歌が礼拝に登場する政府公認の教会の間で分裂している。(c)AFP