【12月28日 AFP】サッカー元スウェーデン代表のスター選手ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が27日、イタリア・セリエAで低迷が続いているACミラン(AC Milan)を救うべく、6か月間の契約で古巣復帰を果たした。

 38歳のイブラヒモビッチは、ミランの公式ウェブサイトで、「自分が大いにリスペクトしているクラブ、そしてこよなく愛する街ミラノ(Milan)に戻ることになった」「今季の軌道修正をするために、チームメートと団結して戦う。それを実現させるために、全力を尽くすつもりだ」と決意を示した。

 イブラヒモビッチがミランに所属するのは、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に移籍するため7年前に退団してから今回が2度目となる。本拠地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で最初にプレーした2010年から2012年は、公式戦合計85試合に出場して56得点を記録し、2011年にはクラブにとって通算18回目にして最後となっているセリエA優勝に貢献した。

 しかし、現在のミランは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権獲得圏内から勝ち点14差のリーグ11位に沈んでいる。先日のアタランタ(Atalanta)戦では、21年ぶりの大敗となる0-5での黒星を喫するなど巻き返しを図っており、イブラヒモビッチにとっては厳しい状況が待ち受けている。

 欧州チャンピオンズリーグで通算7度の優勝を誇りながらも、同大会に出場したのは2013-14シーズンが最後となっているミランは、「当クラブとストライカー(イブラヒモビッチ)は、来季の延長オプション付きで今季終了までの契約に合意した」とコメント文で明かした。報道によると、契約はボーナス付きの6か月総額300万ユーロ(約3億6500万円)だという。

 イブラヒモビッチは、来年1月2日にミラノ入りしてメディカルチェックを受け、最初のトレーニングに向けてチームメートと合流することになっている。ミランにとってウインターブレーク後の最初の試合は、同6日に行われるサンプドリア(Sampdoria)戦となっている。(c)AFP