【12月28日 AFP】インドネシアの首都ジャカルタにある中国大使館前で27日、中国政府のイスラム系少数民族ウイグル人に対する政策に抗議するデモが行われ、イスラム教徒数百人が参加した。

 集会はイスラム強硬派組織「イスラム防衛者戦線(FPI)」が呼び掛けたものだが、FPIに所属しないイスラム教徒らも参加し、厳重な警備の下で実施された。AFPのカメラマンによると、大雨にもかかわらず、抗議は金曜礼拝終後の正午から夕方近くまで行われた。

 インドネシアメディアによれば、同国第2の都市スラバヤ(Surabaya)の中国総領事館前でもこの日、抗議集会が行われた。

 東南アジアを中心としたイスラム圏の国々にとって、中国は政治的・経済的に重要なパートナーであり、ウイグル問題で中国を非難する国は少ない。

 インドネシアのムルドコ(Moeldoko)大統領首席補佐官は今週、同国政府は中国の国内統治に介入するつもりはないと述べていた。(c)AFP