【1月7日 CNS】中国公安部は昨年12月25日、6月13日からの6か月間で、ネット詐欺11万8000件を摘発し、9万9000人を検挙したと発表した。

 公安部刑事偵察局の劉忠義(Liu Zhongyi)局長によると、全国の公安機関で2019年6月13日から「詐欺をたたき、犯人を検挙し、大慶を守る」をテーマとした「雲剣」作戦を展開。

 差し押さえた資金は474億3000万元(約7350億円)、警告を行った詐欺疑惑電話番号183万件、詐欺被害の事前阻止警告を出した相手は122万3000人に上るという。

 また、全国の公安機関で、債務が雪だるま式に増える「套路貸(Taoludai)」と呼ばれる悪徳ローンの手がかり全てを査察し、犯罪集団が使っていた非合法のネット金融プラットフォームを封鎖。不正な資金を押収したほか、摘発で明らかになった、これまでは漏れていた情報を各業界の監督部門に通知した。

 劉局長によれば、摘発した犯罪集団は4205組、容疑者は4万1000人で、現在では非合法ネットローンは70%減少しているという。

 公安機関ではビッグデータを十分に活用し、逃亡犯の大部分を遠隔追跡で逮捕している。作戦中に逮捕した逃亡犯は24万3000人に上り、これには重大逃亡犯の96人、5年以上逃亡していた犯人の1万971人、10年以上潜伏していた逃亡犯の2716人が含まれている。

「雲剣」作戦は2020年1月末まで延長される。(c)CNS/JCM/AFPBB News