【1月7日 CNS】中国・税関総署によると、肉類製品の輸入が顕著に増加している。国内の需要が旺盛なためで、2019年1月から11月までの間に中国が輸入した肉類(肝臓、腎臓、ひづめなどを含む)は延べ548万5000トン、前年同期比42%増となった。こういった背景から、税関総署は製品の安全を確保するため、管理監督を強化している。

 11月の単月輸入肉類は64万4000トンで前年同期比82%増となり、そのうち輸入豚肉は23万トン、前年同期比151.2%増だった。

 税関総署は、市場と国民の需要を満足させるため、肉類製品の輸入許可手続きを改善して、港湾検査を簡便にし、輸入通関を短時間で終了させるとしている。

 この他にも、管理監督の強化を打ち出している。

 第1は、生産者側の管理強化だ。昨年、10を超える専門家チームを輸出国に派遣。相手国の食品安全管理体系を監査・評価し、輸出企業の現場で抜き取り検査を行った。遠隔操作による画像検査方式を用いて検査をするなど、中国向けの肉類輸出企業と輸出国の管理部門が良好な状態の下で輸出されることを担保している。

 第2は、輸入港での検査強化だ。リスク分析を基礎とし、科学的に現物検査の頻度を調整し、検査で問題を発見した製品は輸入を許可しない。

 第3は、輸出側企業と管理部門の責任の所在の明確化だ。輸入検査の中で問題が発見された商品について、税関のウェブサイトで不合格となった製品の品種、製造者名、輸入者名などの情報を随時公開する。重大な問題が発生した場合、海外の製造者に対し、登録資格取り消しや関係者のビザ暫時停止などの処分を行い、相手国政府の主管部門に調査と改善要求を出すとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News