【12月27日 AFP】(更新)イスラエルで26日に行われた与党の右派政党リクード(Likud)の党首選で、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相(70)は27日、勝利宣言をした。来年3月に予定されている総選挙ではネタニヤフ氏が同党を率いるもようだ。

 汚職などの罪で起訴されているネタニヤフ氏は、党首選の投票が締め切られてから1時間後に「大勝利だ!リクード党員の信頼、支援、愛情に感謝する」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 党首選では全国のリクード党員約5万7000人が投票。最終結果の判明までには数時間を要するとみられているが、暫定結果ではネタニヤフ氏が対立候補のギドン・サール(Gideon Saar)元内相を大きくリードしている。

 ネタニヤフ氏は11月に詐欺、収賄、背任の罪で起訴されているが、疑惑を全面的に否認し、魔女狩りだと警察、検察、報道機関を非難している。

 ネタニヤフ氏が党首選で勝利すれば、1年間で3度目となる来年3月の総選挙まで首相にとどまることになる。

 リクードと中道野党連合「青と白(Blue and White)」は今年3月と9月に行われた総選挙で接戦を繰り広げたが、いずれも連立政権の樹立に失敗している。(c)AFP