【12月29日 CNS】カンボジア・プノンペンにあるカンボジア王立アカデミーの孔子学院は22日、学院設立10周年の記念式典を開催。孔子学院(Confucius Institute)本部の馬箭飛(Ma Jianfei)副幹事長らから祝電が届けられ、中国とカンボジアの交流を促進する懸け橋として貢献してきたことを祝福した。

 中国からカンボジアを訪れる観光客は年間200万人以上に達し、カンボジアからも留学、ビジネス、旅行で中国に来る人がますます増えている。その中で、王立アカデミーの孔子学院が重要な役割を果たしている。カンボジア政府の各省庁や地方自治体に「孔子教室」が設置され、中国語の学習がしやすくなり、コミュニケーション能力の向上に大いに貢献している。

 在カンボジア中国大使館政治部の王徳鑫(Wang Dexin)主任は「国家間の友情は、互いの国民が親しく付き合うことにある」と強調。王立アカデミーの宋杜(Sok Touch)院長は「孔子学院がカンボジアでの中国語教育に尽力してくれたことに感謝します。今後もさらに人材を養成し、カンボジアと中国の交流の重要な懸け橋になることを望みます」と期待した。

 孔子学院を創立した中国・九江学院(Jiujiang University)の劉暁東(Liu Xiaodong)学長は「この10年間で、100人以上の中国人教師やボランティアを学院に派遣した」と説明。教師と学生でつくる芸術団体が5回にわたり巡回公演をしたほか、学院でのシンポジウムや講義に毎年専門家を派遣している。

 この日は記念式典に合わせ、シンポジウム「一帯一路(Belt and Road)中国とカンボジアの友好関係-運命共同体」も開催した。政治、経済、文化、教育などについて両国の専門家が討論し、起業、貧困救済、文学、技術など幅広い内容を議論した。(c)CNS/JCM/AFPBB News