【12月26日 CNS】中国・青海省(Qinghai)海西モンゴル族チベット族自治州(Haixi Mongol & Tibetan Autonomous Prefecture)のデリンハ(Delhi)空港で23日、同空港とゴルムド(Golumd)空港、花土溝(Huatugou)空港の間を結ぶ短距離フライトの乗客が延べ1万人を突破したことを祝うセレモニーが催された。

 中国の民間航空では、海抜1524メートルを超える空港を「高原空港」、海抜2438メートルを超える空港を「高高原空港」と定義している。高高原空港は、その海抜の高さと複雑な自然環境により、飛行条件は大変厳しく、機体も厳しい基準を満たさなければならない。高高原空港での発着に適した機体が少ないことも発展を阻害する要因の一つだった。

 青海空港の李德軍(Li Dejun)副総経理によると「この路線は、中小型の航空機を使い、一定の範囲内で短距離の貨客輸送を行うビジネスモデル。鉄道や道路の建設が難しい地域や人口10万人前後の辺ぴな地方に適しており、航空輸送の幹線航空路と支線航空路の接続に利するものとされる。同航空路は今年の7月10日に開通し、青海省の高高原空港と西北地区の短距離輸送の空白を埋めた」という。

「この路線が開通後5か月余りで利用客延べ1万人を突破したことは新たな成功といえる。航空券の価格は、地上交通の価格を参照し、市場の状況を見つつ価格の調整を行っている。ゴルムド空港―デリンハ空港の航空券は60元(約940円)、花土溝空港―ゴルムド空港は180元(約2800円)、デリンハ空港―花土溝空港は240元(約3750円)と国民が受け入れやすい価格となっている」と李副総経理は語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News