【12月23日 AFP】イタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup 2019)は22日、サウジアラビア・リヤドで行われ、ラツィオ(SS Lazio)がユベントス(Juventus)を3-1で下し、通算5度目の優勝を飾った。

 ラツィオを率いるシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は「われわれは今夜、魔法のようなことを成し遂げた」とコメントした。

 今季のセリエAで唯一ユベントスに土をつけているラツィオは、ルイス・アルベルト(Luis Alberto)のゴールで16分に先制するも、前半終了間際にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のシュートをGKトーマス・ストラコシャ(Thomas Strakosha)が弾くと、そのこぼれ球をパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)に押し込まれ同点とされた。

 ユベントスはロナウドやディバラ、ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)といった攻撃のタレントを擁したが、それでも次のゴールを奪う雰囲気はラツィオにあった。

 73分、セナド・ルリッチ(Senad Lulic)が華麗なボレーシュートを突き刺して勝ち越しに成功したラツィオは、終了間際には相手MFロドリゴ・ベンタンクール(Rodrigo Bentancur)が退場となるファウルで得たFKを、ダニーロ・カタルディ(Danilo Cataldi)が直接決め3点目をマークした。

 ラツィオは2週間前にもホームでユベントスを3-1で下しており、ユベントスのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督にとってはこの試合を前に公式戦で唯一の黒星だった。

 インザーギ監督は国営イタリア放送協会(RAI)に対し、「われわれは魔法のようなことを成し遂げた。2週間でユベントスに2度勝利するなんて信じられない」と話した。「自分たちの考えを常に信じた強いチームにとって、もう一つのふさわしい勝利になったと思う」

 女性ファンも観戦が許可されたサウード国王大学スタジアム(King Saud University Stadium)でのこの日の一戦は、ローマで行われたリーグ戦とはまるで異なるものだった。

 観戦に訪れたファンの主な目的はロナウドであり、ユベントスはこの機に乗じて黒と白のおなじみのユニホームにアラビア文字のデザインを取り入れていた。

 サッリ監督は「トロフィーを失うことになり申し訳なく思う。だがわれわれには、これからの5か月で可能性のあるタイトルがまだ多くある」と語った。

「不満はあるが、その気持ちを引きずっても問題は解決されない」

 リーグ戦で首位インテル(Inter Milan)と勝ち点で並び、3位ラツィオに6ポイント差をつけているユベントスは、今後セリエAの連覇に目を向けることになる。(c)AFP