【12月22日 AFP】19NFLは21日、第16週が行われ、前年王者ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)とヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)が地区優勝を決めた。テキサンズがプレーオフ進出を確定させた一方、ペイトリオッツはプレーオフでのシード獲得に近づいている。

 バッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)と対戦したペイトリオッツは、終盤の相手の攻撃をしのいで24-17の勝利を収め、アメリカン・カンファレンス(AFC)東地区11連覇を決めた。一方のテキサンズは5回のターンオーバーを記録してタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)に23-20で勝利し、同南地区の王座を獲得した。

 史上最多6回のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を経験しているペイトリオッツの42歳のQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は、タッチダウンパス1本を含むパス33本中26本成功で271ヤードを獲得した。得点につながった第4クオーターの2本のドライブでも攻撃を指揮し、チームはビルズを逆転で退けた。

 これで戦績を12勝3敗としたペイトリオッツは、最終週のマイアミ・ドルフィンズ(Miami Dolphins)戦に勝利すれば、プレーオフ1回戦のシード権が手に入る。ビル・ベリチック(Bill Belichick)ヘッドコーチ(HC)は「今回はプレーオフの試合だったし、次もプレーオフの試合になる」「このまま積み上げていって勢いを保ちたい。われわれは今プレーオフを戦っている」とコメントした。

 戦績を10勝5敗としたテキサンズは、ここ5シーズンで4回目のプレーオフ進出を決めた。デショーン・ワトソン(DeShaun Watson)がパスで184ヤード、ランで37ヤードを獲得し、カイミ・フェアバーン(Ka'imi Fairbairn)はフィールドゴール(FG)3本に成功。ブラッドリー・ロビー(Bradley Roby)はインターセプトリターンタッチダウンを決めた。

 AFCでは、これでペイトリオッツ、ビルズ、ボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)、カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)に続いてテキサンズのプレーオフ進出が決まり、残る最後の1枠をともに8勝6敗のピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)とテネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)が争う。

 サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)は、ロビー・ゴウルド(Robbie Gould)がラストプレーで33ヤードの決勝FGを決め、34-31でロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)に競り勝ち、1回戦シードの可能性を広げた。またこの結果、ラムズのポストシーズン進出が消滅し、ミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)がプレーオフ行きを確定させている。

 ナショナル・カンファレンス(NFC)では、フォーティナイナーズ、シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)、ニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)、グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)、バイキングスのプレーオフ進出が決定。ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)とフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)が、東地区優勝とプレーオフ最後の1枠を争う状況となっている。(c)AFP