【12月22日 AFP】競泳の新設大会、国際水泳リーグ(International Swimming LeagueISL)に、2020年から東京のチームが新たに参戦し、五輪で4個の金メダルを獲得している北島康介(Kosuke Kitajima)氏がその代表を務めることが明らかになった。

 今季が初開催となるISLは、21日に米ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)のマンダレイ・ベイ・イベントセンター(Mandalay Bay Events Center)で華々しく閉幕を迎えたが、その際、2020-21シーズンからは東京とカナダのトロントを拠点とするチームが加わり、全10チームで争うことが発表された。新チームの名前はまだ明らかになっていない。

 五輪の男子平泳ぎで2大会連続となる100メートルと200メートルの2冠を達成し、2016年に引退した北島氏は、最初のシーズンの開幕前に大会側からアプローチがなかったのは少し寂しかったと話しながらも、「水泳界全体にとって大きな機会だし、そこに参加するチャンスをもらえたことがとてもうれしい」とコメントした。

 2日間の決勝大会を観戦した北島氏は、大会の活気だけでなく、選手の笑顔にも感銘を受けたと話し、「来シーズンはたくさんの日本人スイマーがこのISLに参加してほしい」と願った。

 ISLはウクライナの富豪コンスタンティン・グリゴリシン(Konstantin Grigorishin)氏が考案した大会で、今年10月に欧州から4チーム、米国から4チームの計8チームが参加して始まった。

 日本からは瀬戸大也(Daiya Seto)が先陣を切って参戦し、欧州に拠点を置くエナジー・スタンダード(Energy Standard)の一員として20日に大会デビューを飾ると、男子400メートル個人メドレーで短水路の世界新記録となる3分54秒81をマークし、勝利の雄たけびをあげた。

 各チームは選手の国籍に関係なく、世界中から有力選手を加えることができる。初開催の今季は100人以上の五輪出場選手が参戦。2016年のリオデジャネイロ五輪では、今回の参加選手で合計41個の金メダルを獲得している。

 新シーズンは来年9月から翌年4月まで、レギュラーシーズンやプレーオフ、決勝大会などの27戦が行われる予定となっている。(c)AFP/Rebecca BRYAN