【12月22日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部は21日、第17節の試合が行われ、RBライプツィヒ(RB Leipzig)は3-1でFCアウクスブルク(FC Augsburg)を下し、首位で前半戦を折り返すことが決まった。エースのティモ・ヴェルナー(Timo Werner)は、このチームはもっとやれるとライバルたちに宣戦布告をしている。

 ブンデスリーガは今節終了後に約1か月の冬季休暇に入るが、アウクスブルクとの肉弾戦に逆転勝利したライプツィヒが、2位と勝ち点2差で首位を守った。前半戦17試合で18ゴールを挙げたヴェルナーは「僕らの力を知らないチームは多いが、僕らはまだまだこんなもんじゃない」と話している。

 ライプツィヒは開始早々の8分、クロスに跳び込んだアウクスブルクのチーム得点王、フローリアン・ニーダーレヒナー(Florian Niederlechner)に先制点を許したが、その後も相手ゴールを脅かし続けると、16本目のシュートをついに得点へ結びつけ、68分にコンラッド・ライマー(Konrad Laimer)がカーブをかけたシュートをファーサイドの上隅に決めた。

 そして迎えた試合残り10分、パトリック・シック(Patrik Schick)が3戦連続となるヘディングシュートを決めて逆転。最後は89分、ヴェルナーのパスからユセフ・ポールセン(Yussuf Poulsen)が3点目を挙げた。

 2位ボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)はヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)と0-0のスコアレスドローに終わり、ライプツィヒと勝ち点2差がついた。一方、ドイツ代表や米国代表を率いてきたユルゲン・クリンスマン(Jurgen Klinsmann)監督を招へいしたヘルタは、ここ3試合で勝ち点7を獲得している。

 バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、先日リーグ初出場初得点を決めた18歳のジョシュア・ザークジー(Joshua Zirkzee)が再びゴールを挙げ、終盤の2得点でVfLボルフスブルク(VfL Wolfsburg)から2-0の勝利を収めた。

 18日のSCフライブルク(SC Freiburg)戦で、交代出場からいきなり初ゴールを決めていたザークジーは、この試合でも途中交代で出場を果たすと、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)のパスから最初のボールタッチでゴールを決めた。これでなんと、ザークジーはリーグ戦出場わずか8分で2ゴールを決めている。

 バイエルンはさらに終了間際、サージ・ナブリー(Serge Gnabry)が2点目を決めて勝利を決定づけ、ライプツィヒと勝ち点4差の3位を守った。

 しかしこの勝利には、CBを務めたハビ・マルティネス(Javi Martinez)が負傷退場するという代償も伴っており、ハンジ・フリック(Hansi Flick)暫定監督は、離脱期間が「6週間」になると明かしている。バイエルンでは、すでにニクラス・ズーレ(Niklas Suele)とリュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez)というCBの2枚が負傷で長期離脱している。

 その中で、フリック暫定監督はチームを任されてからの10試合で8勝を挙げ、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)ではグループリーグ6戦全勝での16強入りを決めた。去就は近日中に発表されるとみられており、カール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、シーズン終了まで続投させるのかとの質問に対して、「彼は優れた仕事をしている。反対する要素は何もない」と話している。(c)AFP/Ryland JAMES