【12月22日 AFP】19-20イタリア・セリエAは21日、第17節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は17歳のセバスティアーノ・エスポジト(Sebastiano Esposito)がここ約60年間ではクラブ最年少となるゴールを決め、4-0でジェノア(Genoa CFC)に大勝した。

 エスポジトは後半にPKを決め、1958年のマリオ・コルソ(Mario Corso)氏に次ぐインテルの最年少スコアラーになった。他にロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)が2得点、ロベルト・ガリアルディーニ(Roberto Gagliardini)が1得点を決めたインテルは、勝ち点42でユベントス(Juventus)と再び並び、得失点差で首位を守った。

 18日にサンプドリア(Sampdoria)を2-1で下し、暫定首位に立っていたユベントスは、現在はサウジアラビアへ移動して22日に行われるラツィオ(SS Lazio)とのイタリア・スーパーカップ(Italian Super Cup 2019)に備えている。

 17歳と172日でゴールを決めたエスポジトは、涙を流しながら伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し「スタンドに母さんがいるのが見えたし、このゴールは母さんにささげる」「きのうの夜は(先発を知らされて)まったく眠れなかった。どうなるんだろうと思いながら一晩過ごした」と話した。

 またエスポジトは、結果的にハットトリックの機会がありながら、自身にPKを譲ったルカクにも感謝し、「ロメルーは飛び抜けた選手というだけでなく、素晴らしい人間だ。彼からは、お前が行け、決心してボールを蹴れと言われた」とコメントした。

 アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督はエスポジトについて、「シーズン前の練習で見たときは子どものようで、顔立ちも幼かった」「しかしこの数か月で本当に成長したし、彼には素晴らしい未来が待っている」と話した。

 また同日は、リーグ15位に沈むフィオレンティーナ(Fiorentina)がヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督を解任したことが発表された。

 元イタリア代表のモンテッラ監督は、2012年から2015年までの第一次政権ではチームを何度も上位に導き、その後サンプドリア(Sampdoria)とACミラン(AC Milan)、スペイン1部リーグのセビージャFC(Sevilla FC)を率いた後、2019年4月にフィオレンティーナに復帰した。

 しかし20日のASローマ(AS Roma)戦で1-4の大敗を喫し、直近のリーグ戦7試合で獲得できた勝ち点がわずか2ポイントという不振を受け、解任が決まった。(c)AFP