【12月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)は20日、ミケル・アルテタ(Mikel Arteta)氏を新監督として招聘(しょうへい)した。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)でジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の右腕として働いてきたアルテタ氏は、解任されたウナイ・エメリ(Unai Emery)前監督の後任として、同日アーセナルと3年半の契約を結んだ。

 アルテタ新監督は、問題を抱えた古巣に勝者のメンタリティーを再び植え付けるべく、成績を出せていない選手たちに対し「容赦なく」やっていくと語った。

 公式戦ここ12試合で1勝にとどまるなどリーグで10位に沈んでいるアーセナルは、アルテタ新監督がチームを落ち着かせ、最終的にはトップ4入りを争えるようになることを望んでいる。

 この日本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で就任会見に臨んだアルテタ新監督は、低迷に歯止めを打つべく強硬路線を取ると語った。

 アーセナルの中盤で活躍した新指揮官は「選手たちをかみ合わせなければならない。(先週)マン・シティの一員としてここにきたとき、誰もが少し落ち込んでいた」「ここでは適切な文化を持たなければならないし、そうでなければチームは揺らいでしまう」と語った。

「その後、他のことについて話し合えるようになる。試合に勝ってファンの関心を引くためには、すぐさまインパクトが必要で、パフォーマンスのレベルを引き上げなければならない」

「このサッカークラブの野望ははっきりしている。トロフィーのために戦い、欧州に進出しなくてはならない。そうでなければ不十分だ」

 アルテタ新監督は、シティでタイトルを獲得する中で選手たちとの働きぶりをグアルディオラ監督から称賛された。

 そのグアルティオラ監督から学んだ教訓を実戦する構えを見せているアルテタ新監督は、近年決意や団結力に欠けているチームに自身の哲学を反映させるべく、確固としたアプローチを取っていく。

「私の学んだことは主に、勝者のメンタリティーを持続させるためには容赦せず、一貫性を持って、クラブの文化に適合することだ」

「すべての行動が重要だ。ペップ(グアルディオラ監督)の作業量は信じられないほどだった。スタッフはそれを伝えられるようにならなければならないし、選手たちがそれを受け入れたとき、強くなれる」

「誰もがより良くなるためにそれが正しいやり方だと納得させることで、自分のやり方を通していきたい」「それぞれが責任を持たなくてはならないし、隠れてほしくない。情熱やエネルギーを伝えられる人がほしい」

「それを受け入れられない者は誰であっても後ろ向きな影響を持つし、この状況や文化には不十分だ」

 アルテタ新監督は21日に行われるエバートン(Everton)戦については、スタンドから見守ることになっている。(c)AFP