【12月21日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と電話会談を行った。トランプ氏は、米中間の大規模な貿易戦争に対する部分的解決について習氏と「とても良い協議」を行ったと説明。一方で中国国営メディアは、習氏がトランプ氏に対し、台湾や香港、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)をめぐる米国の言動は米中関係を損なっていると表明したと伝えた。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で、中国は両国の合意内容に従って米農産品などの「大規模購入をすでに開始している」と説明。「第1段階」とされる合意の署名準備が進んでいるとした一方で、その日程については言及しなかった。

 トランプ氏は、北朝鮮や香港の民主派運動についても習氏と協議し、「進展」があったとした。

 だが中国の国営新華社(Xinhua)通信は、習氏がトランプ氏に対して「米国の行動が中国の内政問題に干渉し、中国の国益を損ね、相互信頼と2国間協力に害を及ぼしている」と伝えたと報道。中国は、両首脳がさまざまな会談の中で至った「重要な合意」を米国が「真剣に実行」することを望んでいると伝えた。(c)AFP