【12月20日 AFP】マカオは20日、ポルトガルから中国への返還20周年を迎えた。記念行事に出席した中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、同じ特別行政区ながらデモに揺れる香港と比較し、マカオの人々の愛国心の強さをたたえた。

 記念行事の目玉は賀一誠(Ho Iat-seng)新行政長官の就任式で、習氏は「一国二制度」の「輝かしい新章」と評価。「若者たちの心の中に、国家意識と愛国心が深く根付いている」と述べ、マカオが成功した「最も重要な要因」は中国政府への忠誠心だと演説した。

 習氏は3日間の滞在を通して、香港と比較したマカオ特別行政区の政治的安定に言及した。

 新たなマカオ政府トップに就任した賀氏は、中国の全国人民代表大会(National People's Congress、全人代、国会に相当)常務委員を務めた経験を持つ。8月に行われた行政長官選挙で、親中派が多数を占める選挙委員400人の投票によって新長官に選出された。対立候補はいなかった。(c)AFP/Yan ZHAO