【12月20日 AFP】英ロンドンにある美術館「テート・モダン(Tate Modern)」の10階展望台から投げ落とされたフランス人の男児(6)が、事件後初めて言葉を発した。家族が18日、明らかにした。

 事件は8月4日、美術館の開館中に発生。男の子は背骨と両足と腕を骨折し、目撃した来館客の間に恐怖が広がった。

 逮捕されたジョンティー・ブレイバリー(Jonty Bravery)被告(18)は今月6日、ロンドン中央刑事裁判所(Central Criminal Court)で行われた審理で殺人未遂の罪を認め、勾留下で判決を待っている。

 家族はクラウドファンディングサイト「ゴー・ファンド・ミー(GoFundMe)」に治療支援のため設けられたページで、男児は「1音節ずつ途切れながら、断片的に」言葉を発し、手足も動くようになったと報告。その一方、まだ痛みが続いており、回復に時間がかかっていることを説明した。

 弁護人の法廷での陳述によれば、被告は人を傷付けるか殺すよう命じる声を聞いたと主張しており、警察の取り調べでは精神の健康に問題を抱えていることを「証明」したいと供述していた。(c)AFP