【12月18日 AFP】来年2月にWBC王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との再戦が予定されているボクシング、ヘビー級のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)に対して、WBAスーパーとIBF、WBOの同級タイトルを持つアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が、必要であればスパーリングパートナーを引き受けると申し出ている。

 現在30歳のジョシュアは7日、アンディ・ルイス・ジュニア(Andy Ruiz Jr、米国)との再戦に勝利して3団体のベルトを奪還したが、以前からワイルダーとの統一戦はなかなか実現せずにいた。そのためジョシュアはワイルダーよりも、フューリーとの統一戦の方が可能性があると踏んだようだ。

 1度目は引き分けに終わったワイルダー対フューリーの再戦が2月22日に予定される中、ジョシュアは英スカイ・スポーツ(Sky Sports)で「正直に言って、次は彼がワイルダーを倒すんじゃないかと思っている」と話した。

「フューリーの方が、ワイルダーよりも早く僕と対戦してくれると思うから、それだったら彼に勝ってほしい。英国で統一戦が行われるところを想像してみてほしい」「もしタイソンが僕を必要とするなら、出向いていってスパーリング相手を務め、ワイルダー戦の準備を手伝う」

 その一方でジョシュアは、ワイルダーとの統一戦への未練も残している。実現すれば、勝った方がレノックス・ルイス(Lennox Lewis)氏以来の全団体統一王者となる。

「この男を捕まえるのがなぜここまで難しいのか、いまだによく分からないんだ」「最後の称号を手にしてこの階級を制覇するには、あの男を捕まえる必要がある」「今はヘビー級のリングに2人の王者がいる。統一に必要なのは残り一つだ。こちらは(IBOを含めて)四つ持っていて、彼は一つ。僕に必要なのはあともう一つなんだ」 (c)AFP