【12月16日 AFP】ボクシング、ヘビー級のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)が、WBC王者デオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との再戦までわずか2か月となった段階で、トレーナーを変更したことが分かった。

 フューリーのトレーナーを2年間務めたベン・デービソン(Ben Davison)氏が15日、二人が別々の道を進むことになったと明かした。ワイルダー戦が来年2月22日に予定されているフューリーは、すぐさま新トレーナーにジャバン・ヒル(Javan Hill)氏を迎えている。

 デービソン氏はツイッター(Twitter)で、フューリーとの関係を解消したことを発表しつつ、友人なのは変わりないと強調し、ワイルダー撃破に向けたエールを送った。

「答えが出るまで臆測がやみそうにないから言うと、タイソンと僕は互いのキャリアに関する決断をしなくてはならず、その結果、仕事での関係を終わりにすることになった。それでも僕らはこれからも友人だし、彼はあの野郎をぶっ飛ばすさ!」

 ドラッグやアルコールの問題に苦しんでいたフューリーをカムバックさせた立役者であるデービソン氏だが、9月のオット・ワリン(Otto Wallin、スウェーデン)戦では、フューリーの動きが悪かったのはトレーナーの責任だという批判を浴びていた。ワリン戦のフューリーは、3回に右目の上を大きく切ってそちらの視界がほとんどない中で、3-0の判定勝ちを収めた。

 ヒル氏はミシガン州デトロイト(Detroit)のクロンク・ボクシングジム(Kronk Boxing Gym)でフューリーを指導したこともある名伯楽、故エマニュエル・スチュワード(Emmanuel Steward)氏のおいにあたる人物。フューリーはSNSにヒル氏とスチュワード氏、元世界チャンピオンのアンディ・リー(Andy Lee)氏と一緒に写っている写真を投稿し、「チーム再結成だ」と書き込んだ。(c)AFP