【12月18日 CNS】武漢大学(Wuhan University)は、成績不合格および校則違反などにより、外国人留学生92人を退学処分とした。記者が15日、同大学から得た情報で明らかになった。

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 大学が11月29日付で発行した「92人の国際学生の退学処分に関する決定書」には、校内の規律を正し、大学の正常な教育秩序を守るため、「武漢大学国際学生(学部生)学籍管理弁法」および「武漢大学国際学生(大学院生)退学と学籍抹消管理実施細則」の関連規定に基づき、92人の国際学生を退学処分とする決定を行った、と記されている。

 大学国際学院の責任者は15日、記者に対し「現在、92人の退学手続きはすでに完了した。これらの学生に対しては1年前に警告済み。主として成績が悪いこと、校則を守らないこと、学費を納めないことなどによる。何回も話をしても効果が無いため、やむを得ずこのようなこととなった」と語った。

 今回退学処分となった外国留学生は10数か国にわたり、本科生、大学院生、短期研修生などを含み、長い学生は入学してから2年が過ぎている、という。

 記者の取材によると、武漢大学が大量の留学生を処分するのは、これが初めてではない。2017年11月6日にも、期限が過ぎているにもかかわらず登録手続きをしなかったとして、本科生と院生を含む34人の外国留学生を一括処分している。

 武漢大学国際学院入学事務所の責任者によると、今年の処分者数が多いのは、中央政府・教育部から留学生管理を厳格に行うよう要求がありこれに応じたためとしている。

 現在、武漢大学には3300人の外国留学生が在籍しており、120の国と地域からの留学生が社会科学、自然科学および医学などの選考過程で学んでいる。

 武漢大学の関連規定には、期限までに学費を納めない場合は学籍登録させず、留学生の論文試験や口頭弁論などは中国人学生と同じ扱いとし、留学生の無断欠席は累計20時間を超えると状況の軽重に応じ警告処分、重大な警告処分、退学処分などの処分を行うとしている。(c)CNS-長江日報/JCM/AFPBB News