ラグビー元ウェールズ代表コーチ、賭博行為で1年半の活動禁止処分
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【12月17日 AFP】ウェールズラグビー協会(WRU)は16日、同国代表のアシスタントコーチを務めていたロブ・ハウリー(Rob Howley)氏に対し、腐敗防止と賭博に関する規定に違反したとして、1年6か月にわたり全てのラグビー活動を禁止(うち9か月分の執行は猶予)したと発表した。
ウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)前ヘッドコーチ(HC)の下で2008年からウェールズ代表を指導していたハウリー氏は、WRUが不正行為の可能性を認識した後、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の開幕直前に母国へ帰国した。
同氏は2015年11月から2019年9月までの約4年間にわたり、自身の名前で登録した三つのブックメーカーのアカウントを通じて、ラグビーの1163試合に関連して363件の賭博を行ったことが発覚。そのうち24件は、ウェールズ代表が出場するなど「関係していた大会」で行われ、同国選手のトライに賭けていたことも2度あったという。
WRUはコメント文で、「WRUが規定違反の可能性を認識してすぐさま調査を開始した直後、ハウリー氏は2019年ラグビーW杯が開幕する前にウェールズ代表の役割から退いた」「処分はW杯の職務から退いた最初の時期である2019年9月16日にさかのぼって適用される。従って2020年6月16日を過ぎれば競技に復帰することができる」と述べた。
また、現役時代にはウェールズ代表の主将を務めたほか、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)のSHとしてプレーしたハウリー氏が、今回の処分を「無条件」で受け入れたことも公表された。同氏には、処分に異議を申し立てる権利がある。
シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2019)王者のウェールズは、ハウリー氏が日本での代表合宿から離脱したことにより、W杯に向けた準備に混乱が生じていたが、大会では準決勝まで勝ち残った。(c)AFP