元ウェールズ指揮官ガトランド氏、NZ代表の新HC候補入りを辞退
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【11月12日 AFP】ラグビーウェールズ代表の指揮官を退任したウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)氏は12日、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の次期ヘッドコーチ(HC)の候補者リスト入りを辞退していたことを明らかにした。
ニュージーランド出身のガトランド氏は、候補入りを断った理由について、2020年からスーパーラグビー(Super Rugby)のワイカト・チーフス(Waikato Chiefs、ニュージーランド)の指揮官に就任することに加え、2021年にはブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)を率いることが決まっているためと、同国のラジオ・スポーツ(Radio Sport)で説明した。
ニュージーランドラグビー協会(NZR)は先日、スティーブ・ハンセン(Steve Hansen)前HCの後任候補として26人をリストアップ。ガトランド氏に就任の意思があるのなら、ライオンズの仕事を断念せざるを得ないとの見解を示していた。
ガトランド氏は、「申し出はありがたかったが、自分の名前を入れることについては丁重にお断りした」とすると、「私は少しばかり昔かたぎの人間なので、チーフスやライオンズと契約を交わしたのであれば、その誓いを守っていく。この2チームとの契約は名誉なことだ」と述べた。
また、将来再びオールブラックスを率いるチャンスがやってきたら検討すると話す一方で、オファーがなくても何の後悔もないといい、「何事もなるようになる、というのが私の信条だ」「成功すればまた別の機会がやってくる。今は自分にとってウェールズと北半球から離れ、ニュージーランドに戻る時期だと決断した。そのことに、わくわくしている」と語った。
先日閉幕したW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)でウェールズがハンセンHC率いるオールブラックスに3位決定戦で敗れた後、ガトランド氏は12年間にわたる同国指揮官の仕事に終止符を打った。
NZRはクリスマスまでにハンセンHCの後任を決定するとしている。(c)AFP