【12月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選会が16日、スイス・ニヨン(Nyon)で行われ、王者リバプール(Liverpool FC)はアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と、マンチェスター・シティ(Manchester City)は13度の優勝を誇るレアル・マドリード(Real Madrid)と対戦することになった。

 リバプールはアトレティコとの第1戦で、6月に行われた昨シーズンの決勝でトロフィーを掲げたワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)に乗り込むことになる。

 リバプールのユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は「われわれ全員にとって、マドリードには素晴らしい思い出しかない。だからうれしいが、今回はあそこを本拠地とするアトレティコとの対戦になる」とコメントした。

「難しい試合だが、組み合わせ全体を見てみると、すでにベスト16で決勝のような対戦カードが四つか五つはある」

 初の欧州制覇を目指すシティは8強入りを懸け、チャンピオンズリーグの最多優勝回数を誇るレアルとの難しいミッションに挑むことになった。

 両者は2015-16シーズンの準決勝でも顔を合わせており、このときは2戦合計1-0でレアルが勝利。当時の4強入りがシティにとっての最高成績となっている。

 2016年からレアルで大会3連覇を果たしたジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督とシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が公式戦でぶつかるのは今回が初めてとなる。

 2011-12シーズンの王者であるチェルシー(Chelsea)は、このときの決勝でぶつかったバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との再戦が決まった。

 また、グループステージで印象的な結果を残し、4年連続となる16強での敗退は避けたいパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)と顔を合わせる。

■バルセロナはナポリと

 FCバルセロナ(FC Barcelona)は、ナポリ(SSC Napoli)と初対戦することになった。5度の優勝経験を誇るバルセロナは、昨シーズンの準決勝でリバプールに痛恨の敗北を喫し、そこからの雪辱を目指している。

 イタリア王者ユベントス(Juventus)は、オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)と相まみえる。

 ユベントスのパベル・ネドベド(Pavel Nedved)副会長は、伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)に対し「文句は言えない。昨年はアトレティコとの対戦で、今回より難しい組み合わせだったと思うから」と語った。

「喜ぶこともできるが、調子を上げて2月と3月を迎えなければ、突破できないだろう」

 昨季の決勝でリバプールに敗れたトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は、決勝トーナメント初進出となるドイツ・ブンデスリーガ1部首位のRBライプツィヒ(RB Leipzig)と激突する。

 トッテナムは、2004年にFCポルト(FC Porto)で、2010年にインテル(Inter Milan)で優勝を成し遂げているジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の経験を頼りにすることができる。

 初出場のアタランタ(Atalanta)は、グループステージの最終節でアヤックス(Ajax)を破り、首位通過を果たしたバレンシア(Valencia CF)との一戦に臨む。

 チャンピオンズリーグが現行のフォーマットになった2003年以降、16強に進んだ全クラブが欧州5大リーグのチームになるのは今季が初めてとなる。

 決勝トーナメント1回戦の第1戦は2月18日、19日、25日、26日に、第2戦は3月10日、11日、17日、18日にそれぞれ行われる。(c)AFP