【12月16日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは15日、第17節が行われ、王者マンチェスター・シティ(Manchester City)は3-0でアーセナル(Arsenal)に快勝。トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)も勝利した一方で、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は引き分けに終わった。

 敵地に乗り込んだシティは、ケビン・デ・ブルイネ(Kevin De Bruyne)が2得点とラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)へのアシストを記録し、首位を快走するリバプール(Liverpool FC)との勝ち点14差を維持するとともに、次週ホームで直接対決する2位レスター・シティ(Leicester City)との差を同4に縮めた。

 チームを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は「素晴らしい結果を手に入れたが、内容では多くの面で(敗れた前節の)マンチェスター・ユナイテッド戦の方が良かった」「きょうよりずっと良い試合をして負けることもある。結果で判断されるのは分かっているが、私はそれだけでなく、内容も判断しなくてはならない」とコメントした。

 一方、ホームでまたしても屈辱的な敗戦を喫したアーセナルは、公式戦ここ12試合でわずか1勝しか挙げられず、順位も9位にとどまっている。

 トッテナムは好調ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)の本拠地に乗り込み、苦しみながらも後半アディショナルタイムの決勝点で2-1の勝利を収めた。

 序盤にルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)のゴールで先制したトッテナムは、アダマ・トラオレ(Adama Traore)の見事なミドルシュートで同点に追いつかれたが、迎えた後半アディショナルタイム、クリスティアン・エリクセン(Christan Eriksen)のCKからヤン・フェルトンゲン(Jan Vertonghen)が決勝のヘディングシュートを決め、ウルブスにリーグ戦12試合ぶりの黒星を付けた。

 トッテナムはこれで、次週行われるチェルシー(Chelsea)とのホームゲームに勝利すれば、クリスマス前に4位へ浮上することができる。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督も、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)出場を視野に入れ始めている。

 モウリーニョ監督は「チームは1年近くプレミアのアウェーゲームで勝利がなかったが、これで短い間に2勝を挙げた」「これからは順位表の下は気にせず、上を見ながら戦っていく。特別な相手との特別な一戦だった」と話した。

 ユナイテッドはエバートン(Everton)と1-1のドロー。このところの連勝の勢いが止まり、順位もトッテナムと勝ち点1差の6位に後退した。

 ユナイテッドは前半、ビクトル・リンデロフ(Victor Lindelof)の物議を醸すオウンゴールで先制を許した。チームは守護神ダビド・デ・ヘア(David de Gea)へのファウルがあったと主張したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)もファウルは取らず、ゴールが認められた。

 それでもチームは77分、後半に投入されたメイソン・グリーンウッド(Mason Greenwood)が潜在能力の高さを改めて証明する冷静なシュートを決め、同点に持ち込んだ。

 オレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は失点の場面について「ファウルがあったのは明らかだが、私が文句を言っても仕方がない。VARも来年には改善するだろう。あの場面も見直すはずだ」と話している。(c)AFP