【12月15日 AFP】暴風雨に見舞われたフランス南西部では、高齢者2人が死亡し、数万世帯が停電するなどの被害が出た。14日夜は11県の気象警戒レベルが、上から2番目に高い「オレンジ色」のままとなった。

 仏バスク(Basque)地方のピレネー・アトランティック(Pyrenees-Atlantique)県では13日、倒れた木が車を直撃し、乗っていた70歳の男性が死亡した。ロットエガロンヌ(Lot-et-Garonne)県エスピアン(Espiens)では同じく13日、郵便物を取りに行くため外出した76歳の男性が洪水に流され、24時間後に1キロ超先で遺体となって発見された。このほか、倒れた木が車を直撃して5人が負傷し、うち2人は重傷を負った。

 さらに夜にかけては停電が約40万世帯で発生。同地方の一部地域では洪水が発生し、水位が最大2.7メートル近くまで上昇した。

 また、スキー場で知られるグレット(Gourette)とアルトゥースト(Artouste)に向かう道路は洪水と地滑りで寸断された。

 ただ現地の救助隊の指揮官によると、水位は徐々に低下しつつあり、おそらく除去作業が15日に始まるという。(c) AFP