【12月14日 AFP】女子テニス、元全仏オープンテニス(French Open)女王のフランチェスカ・スキアボーネ(Francesca Schiavone、イタリア)氏が13日、がんとの闘病生活に打ち勝ち「自分はまだ生きている」と、ファンに勇ましい姿を示した。

 2010年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で、女子のイタリア勢としては初めて四大大会(グランドスラム)制覇を成し遂げた39歳のスキアボーネ氏は、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに投稿した短い動画で、がんと診断されていたことを公表した。告知されたがんの種類について、具体的には明らかにしなかった。

 スキアボーネ氏は黒髪をほぼ刈り上げた姿で動画に登場し、「どうも、皆さん。この7~8か月間ソーシャルメディアや世間で沈黙していましたが、自分に起きたことをお知らせしたいと思います」「がんと診断されました。化学療法を受け、厳しい闘病生活を過ごし、今も生きています。この闘いに打ち勝った今、活動を再開します」と語った。

 8度のツアータイトルを獲得して、18年に現役を引退したスキアボーネ氏は、女子の国別対抗戦フェドカップ(Fed Cup)で06年、09年、10年にイタリアの優勝に貢献。10年の全仏決勝ではオーストラリアのサマンサ・ストーサー(Samantha Stosur)を破り、これがキャリアのハイライトとなった。

 自己最高の世界ランク4位を記録した2011年には全仏2連覇を目指したものの、中国の李娜(Na Li、リー・ナ)氏に惜しくも敗れた。(c)AFP