【12月16日 CNS】中国では今、「ドローン操縦士」の人気が高まっている。中国人力資源・社会保障省などが4月に発表した13種類の「新しい職業」の一つとされ、6~14歳の少年を対象とする養成コースも登場している。

 南京市(Nanjing)航空スポーツ協会事務局長の王剣(Wang Jian)氏によると、中国の国家管理規定では、ドローンはまず国家用と民間用に分けられる。民間用は重量別で大型、中型、小型、軽型、微型の5種類。一般向けの大半は重さ250グラムから7キロまでの軽型。250グラム未満の微型ドローンは操縦資格の必要はない。

 ドローン企業「南京紅岸ドローンテクノロジー」責任者の周春(Zhou Chun)氏は「ドローン操縦士の資格は3種類ある」と説明。まずは、大手ドローン企業「大疆創新科技(DJI)」と成人教育協会のビジネス用のUTC認証。次に中国航空スポーツ協会(ASFC)のASFC認証で、6~14歳の少年向けの基礎級、初級、中級、高級、特級の5つのレベルに分かれている。主に競技向けで、操縦士の能力レベルを証明するために取得されることが多い。3つ目は、航空管理部門のビジネス用で、専門性の高いAOPA認証だ。

 国の規制によると、軽型ドローンの操縦は14歳以上とされ、14歳未満の場合は大人の同伴が必要。王剣氏は「青少年の養成には、実際のドローンではなく航空模型を使用する。実際の操縦とは異なるが、若いうちから航空模型に触れることで、航空知識の普及や将来の空軍人材の養成に役立つ」と話している。(c)CNS-揚子晩報/JCM/AFPBB News