【12月12日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は11日、提案されている閉鎖的な欧州スーパーリーグ構想について同連盟は支持していないと述べた。

 ベルギー・ブリュッセルを訪れたインファンティーノ会長は「FIFAはいかなる構想も支持していない」とコメントした一方で、FIFAは「さまざまな関係者とあらゆることを議論する」と述べ、この件に関する話し合いが行われたことは否定しなかった。

 この発言に先立ち、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、レアル・マドリード(Real Madrid)のフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長が、独立した国際エリートリーグの設立についてインファンティーノ会長と話をしたと報道していた。

 同紙によれば、欧州スーパーリーグは現在の各国リーグから選ばれた各20チームによる2ディビジョン制になり、欧州全土で大きな利益を生む可能性があるという。

 欧州スーパーリーグを構成するのは、ほとんどが欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスのリーグ)のクラブになるとみられるが、欧州の各リーグを統括するヨーロピアン・リーグス(European Leagues)はこの案を強く批判している。

 また、欧州サッカーの統括団体である欧州サッカー連盟(UEFA)も、チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)を弱体化させるあらゆる構想に反対している。(c)AFP