【12月10日 AFP】サッカー元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が、元同僚であるマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)の「セックステープ」に関連した恐喝事件で刑事裁判に直面する可能性が浮上している。フランスの最高裁に当たる破棄院が9日、警察による事件の捜査方法は合法であると判断し、違法性があったとするベンゼマの主張を退けた。

 ベンゼマとヴァルブエナは恐喝事件が発生した当時、フランス代表のチームメート同士だった。現在ギリシャスーパーリーグ(1部)のオリンピアコス(Olympiacos)でプレーするヴァルブエナは2015年6月、自身が映っているセックステープが存在していると知らせる電話で脅迫を受けたと告訴した。

 現在スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でプレーする31歳のベンゼマは、自身の幼なじみを含んだ首謀者とされるグループとヴァルブエナのパイプ役をした疑いがかけられている。

「恐喝を共謀」したとして訴えられたベンゼマは、覆面警官を使った捜査方法の違法性を主張したが、裁判所は「公平性を侵害」するようなことは何もなかったと判断し、審理を差し戻した。これ以上の上訴は認められず、今後はベルサイユ(Versailles)の捜査判事が起訴するか判断することになる。(c)AFP