【12月7日 AFP】19-20イタリア・セリエAは6日、第15節の試合が行われ、首位インテル(Inter Milan)はASローマ(AS Roma)と0-0で引き分けた。この結果、インテルと2ポイント差につける王者ユベントス(Juventus)は、7日のラツィオ(SS Lazio)戦で勝利すれば、トップに返り咲くことができる。

 試合前日には、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)でチームメートだったインテルのロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)とローマのクリス・スモーリング(Chris Smalling)がセリエAで初対戦することについて、スポーツ紙「コリエレ・デロ・スポルト(Corriere dello Sport)」が1面で「ブラックフライデー(Black Friday)」という人種差別的な見出しを使い、サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)での一戦に水を差していた。

 試合は、ローマDFのスモーリングとジャンルカ・マンチーニ(Gianluca Mancini)が、今季のリーグ戦15試合で計18得点を決めているインテルのFWルカクとラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)を抑えた。

 よく組織されたローマの守備陣を前に、攻撃陣が力を発揮できなかったインテルは、数日後に控える欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦を前に今シーズン初めて無得点に終わった。

 インテルを率いるアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は「ローマは素晴らしかったが、中でも相手のゴールキーパーが際立っていた。向こうの枠内シュートはなかったしね」「チャンスを無駄にしてしまったが、選手たちをたたえたい。でも3ポイントを取るべきだった」と話した。

 一方のローマは、8日にサッスオーロ(US Sassuolo)とのアウェーゲームに臨むカリアリ(Cagliari Calcio)を1ポイント上回って暫定4位につけている。(c)AFP/Emmeline MOORE