【12月5日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは4日、第15節の試合が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)に2ゴールを決められ、敵地でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に1-2で敗れた。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督のトッテナム就任後初黒星で、ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督にかかっていたプレッシャーが和らぐ中、クラブはトッテナムを抜いて6位に浮上した。

 ラシュフォードは前半早々、相手GKパウロ・ガッサニーガ(Paulo Gazzaniga)の拙い対応にも助けられ先制点をマークした。

 その後もラシュフォードがゴールに迫るなど前半の45分間を支配したのはユナイテッドだったが、デレ・アリ(Dele Alli)の一瞬の輝きにより試合は振り出しに戻った。

 アリはワンタッチのトラップでボールを宙に浮かせると相手DF2人の間をすり抜け、モウリーニョ監督就任後の4試合で4ゴール目となる同点弾を決めた。

 しかしユナイテッドは、ラシュフォードがペナルティーエリア内でムサ・シッソコ(Moussa Sissoko)に倒されると、後半開始後すぐにPKを獲得。今シーズンはPKを失敗することもあったラシュフォードだが、ガッサニーガの逆方向にしっかりとシュートを流し込み、ユナイテッドが勝ち越しに成功した。

 スールシャール監督は「われわれにとって3ポイントは非常に重要」とコメントした。

「今季はドローの試合があまりにも多く、リードしている状況から多くの勝ち点を失った。ここ2試合(シェフィールド・ユナイテッド<Sheffield United>戦とアストン・ビラ<Aston Villa>戦)はとても良い教訓になったし、チームは素晴らしい形で立ち直った」

 昨年12月にユナイテッドの指揮官を解任されたモウリーニョ監督は、敵地オールド・トラフォード(Old Trafford)の反応について「素晴らしく礼儀正しかった」と評した。

「順位を上げてトップ6に入る、というわれわれと同じ目標を持ったチームを相手に一歩後退した」「われわれは前進し続けなければならない。ミスを犯したが、これについて今嘆くのは良いことじゃない」

 また他の試合では、レスター・シティ(Leicester City)が最下位のワトフォード(Watford FC)に2-0で勝利して2位の座をキープ。リーグ戦で7連勝となったレスターは、1部リーグにおけるクラブの最長連勝記録に並んだ。

 レスターは後半、DFジョニー・エヴァンズ(Jonny Evans)がペナルティーエリア内で倒れPKを獲得すると、ジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が確実にこれを成功させ、リーグ戦では7試合連続となるゴールを挙げた。さらにアディショナルタイムにはジェームズ・マディソン(James Maddison)にも得点が生まれた。

 前週末、FWタミー・アブラハム(Tammy Abraham)の欠場が響き0-1でウェストハム(West Ham)に敗れていたチェルシーだったが、この日はチーム内得点王がしっかりと結果を残しホームでビラを2-1で下した。

 昨シーズン、ローン移籍先のビラで26得点を記録しチームのプレミア昇格に貢献したアブラハムは、リース・ジェームズ(Reece James)のクロスに頭で合わせ先制点を挙げたが、喜ぶしぐさは見せなかった。

 前半終了間際、トレゼゲ(Mahmoud Hassan aka Trezeguet)に同点弾を許したチェルシーだったが、アブラハムの落としからメイソン・マウント(Mason Mount)が鮮やかなボレーシュートをたたき込み勝ち越しに成功した。

 また、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)は、レアンデル・デンドンケル(Leander Dendoncker)とパトリック・クトローネ(Patrick Cutrone)のゴールでウェストハムに2-0で勝利。ホームで白星を挙げたウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)は9月からリーグ戦で無敗を維持しており、5位に浮上した。(c)AFP/Kieran CANNING