【12月4日 AFP】4日のイングランド・プレミアリーグ第15節で、昨季まで指揮したマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と対戦するトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が、ユナイテッド時代は「終わった話」だとコメントし、復調したチームを率いて古巣を撃破することだけに集中している。

 モウリーニョ監督が現場の人間としてオールド・トラフォード(Old Trafford)へ戻るのは、ユナイテッドの指揮官を解任された昨年の12月以来となる。

 しかし、新チームで就任後3連勝を飾っているモウリーニョ監督は、試合前の会見で「私にとっては終わった話」「私はクラブを去り、時間をかけてそのことをのみ込み、新たな挑戦に向けて準備してきた」「率直に言って、ユナイテッドは私にとって経験という本の中の存在。歴史書の中のものだ」とコメントした。

 ユナイテッドはその後に就任したオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督の下で苦しんでいるが、それでもトッテナムとの勝ち点差はわずか2ポイント。そのためモウリーニョ監督は「今の私にとって、ユナイテッドは敵としての分析対象だ。プレースタイルや攻略法、相手の出方、そういったことが重要だ」と話している。

 オールド・トラフォードへ戻るのを楽しみにするモウリーニョ監督は、「気分は良い。私はビッグマッチが好きだし、強豪との対戦や、幸せだった場所へ戻るのも好きだ」「マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとは素晴らしい関係を保っている。解説者として戻ったときは、美しい歓迎をしてもらって光栄だった」と言いつつ、こうも話している。

「あす、私はマンチェスター・ユナイテッドを倒そうとするチームの監督として戻る」「彼らの望みは、私の望みとは正反対だろう。もちろん、試合が始まれば彼らも私のことは忘れるはずだ」 (c)AFP