【12月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の弾劾調査を進める米下院司法委員会(House Judiciary Committee)は4日、公聴会を開いた。憲法学者3人が、外国政府に米大統領選への介入を求めたトランプ氏の行動は弾劾の根拠になるとの見解を示し、民主党の取り組みを後押しした。

 しかし米政界の分断を反映し、4人目の憲法学者は強く異議を唱え、トランプ氏が弾劾に値する重大犯罪と軽犯罪を犯したとする証拠は「全く不十分」との見解を示した。

 トランプ氏の行為が弾劾に値するとの見解を示したのは、米ノースカロライナ大学(University of North Carolina)のマイケル・ガーハート(Michael Gerhart)教授とスタンフォード大学法科大学院(Stanford Law School)のパメラ・カーラン(Pamela Karlan)教授、ハーバード大学法科大学院(Harvard Law School)のノア・フェルドマン(Noah Feldman)教授。ガーハート教授は、「われわれ3人の見解は一致している」と述べた。

 公聴会は生中継された。国民が見守る中、下院司法委員会の民主党議員とトランプ氏を支持する共和党議員は激しく対立。共和党議員らは公聴会の進行を阻止しようと、繰り返し議事進行に関する採決を求めた。

 3日に公表された下院の弾劾調査報告書では、トランプ大統領の権力乱用と議会妨害を示す「圧倒的」な証拠について詳述された。下院司法委員会は同報告書を基に、正式な訴因を記した「弾劾条項」を起草する。(c)AFP/Paul Handley and Michael Mathes