【12月4日 AFP】フランスの後期印象派の画家ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)が仏領ポリネシア・タヒチ(Tahiti)島滞在中に手掛けた希少な絵画が3日、仏パリで競売に掛けられ、推定落札価格の2倍近い950万ユーロ(約11億4000万円)で落札された。パリの競売会社アールキュリアル(Artcurial)が明らかにした。

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 落札されたのは、1897年に描かれた作品「Te Bourao(現地語で『木』の意味)」。今も個人が管理する数少ないゴーギャンのタヒチ時代の作品の一つ。推定落札価格は500万~700万ユーロ(約6億~8億4000万円)だった。

 アールキュリアルによると、落札したのは「国際的コレクター」で、作品はフランス国内で保管される。フランスでゴーギャンのタヒチ時代の作品が競売に掛けられたのは、22年ぶり。(c)AFP