【12月4日 AFP】陸上男子短距離のヨハン・ブレイク(Yohan Blake、ジャマイカ)は3日、来年のダイヤモンドリーグ(IAAF Diamond League 2020)から200メートルなどの種目が除外されたことについて、ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長を厳しく批判した。

【関連記事】ダイヤモンドリーグ主要種目から除外、ケニアの3000障害王者が反発

 世界陸連は、来年行われるダイヤモンドリーグの「主要」種目から200メートルや3000メートル障害、三段跳び、円盤投げを除外した。

 インド・ムンバイでイベントに出席したブレイクは、「すべての種目が非常に重要だと確信している。選手の生活が懸かっており、お金を稼ぐ場所だ」とコメント。今回の動きは「ばかげている」と評し、「彼は陸上競技を高めなければならないのに、むしろ殺そうとしている。狂っている」と続けた。

 世界陸連は、今回の決定は中国やフランス、南アフリカ、米国でのインターネット調査と、ベルギーや英国、スイスでの大会後調査に基づくもので、その目的は90分間の国際放送枠に合わせてプログラムを短縮することだったという。

 2011年に行われた第13回世界陸上大邱大会(13th IAAF World Championships in Athletics Daegu)では100メートルの金メダルを獲得した29歳のブレイクだが、100メートルと200メートルでは同胞のウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏に次いで2番目に速い選手としての立場に甘んじなくてはならなかった。

 しかし、五輪の4×100メートルリレーで2度の栄冠に輝いているブレイクは、来年の東京五輪でもさらに金メダルを獲得する自信があると述べている。

「世界で2番目に速い男として、私は常に本命だ。誰もがリスペクトせざるを得ない」「最高なものになると思う。五輪は地球上で最も偉大なショーで、誰もが100メートルという花形種目を楽しみにしている」

「ボルトがいなければ、私が世界最速の男だろう。生まれてくる時期が悪かった。それでも、自分が成し遂げてきたことには満足している」 (c)AFP