性的被害主張の女性、アンドルー英王子を非難 BBCの番組で
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【12月3日 AFP】性的搾取を目的とした未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)被告の被害者で、英国のアンドルー王子(Prince Andrew)と性行為を強要されたと訴えている米国のバージニア・ジュフリー(Virginia Giuffre、旧姓ロバーツ〈Roberts〉)さんは、2日に放送された英BBCのインタビューで、王子が「ばかげた言い訳」をしていると非難した。
ジュフリーさんのインタビューは、先にBBCで放送されたアンドルー王子のインタビューの前に収録されたもの。そのインタビューでエプスタイン被告との交友関係を釈明したアンドルー王子は強い反発を受け、公務から退く意向を示している。
しかしジュフリーさんは、王子が自分の腰に手を回した写真が本物でない可能性があるという王子を支持する向きが展開した主張を否定し、英国民に自身への支持を求めた。
ジュフリーさんはBBCの番組パノラマ(Panorama)で「内部にいる人は彼の腕が長くなっているとか、写真が修正されているなどというばかげた言い訳を常に見つけてくる」と主張。「そんなのはでたらめだ。彼は何があったか知っているし、私も何があったか知っている。そして私たちのうち一人だけが真実を述べている」と話した。
アンドルー王子自身、批判を受けた先のインタビューの中で写真の信ぴょう性を疑問視。「あの写真が修正されているかいないか誰も証明できない」と述べていた。
ジュフリーさんは17歳の時に人身売買されエプスタイン被告の友人との性行為を強要されたと訴えている。2001年にロンドンに連れてこられ、アンドルー王子と、当時エプスタイン氏の交際相手だった、ギレーヌ・マックスウェル(Ghislaine Maxwell)氏に引き合わされたという。
ナイトクラブでアンドルー王子と踊った後、マックスウェル氏から「私がジェフリー(エプスタイン被告)にするのと同じことをアンドルーにするのよ」と言われて気分が悪くなったと、ジュフリーさんは当時のことを語った。
エプスタイン被告は性的搾取を目的とした未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され、勾留中の今年8月にニューヨークの刑務所で死亡した。(c)AFP/James PHEBY