【12月3日 AFP】国連(UN)の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が2日、スペインの首都マドリードで開幕し、アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は最初の会合で、人類は文明を脅かす気候危機に直面し、希望か降伏のいずれかを選択しなければならないと述べた。

 グテレス事務総長は、「一つは降伏という道であり、われわれは夢遊するうちに、地球上のすべての人の健康と安全を危険にさらし、二度と後戻りできない地点を通過してしまった」と指摘。

「われわれは本当に、現実から目をそらし、地球が燃えている間に時間を空費した世代として記憶されたいのか」と警鐘を鳴らした。

 グテレス事務総長はさらに、国連(UN)の世界気象機関(WMO)が同日公表した新たな統計など、懸念をもたらす数々の兆候を列挙し、熱を込めて訴えた。(c)AFP